音楽療法士(Music Therapist,MT)とは音楽の作用を通して心身機能の回復や向上を図る音楽療法の専門家です。
音楽療法の基礎や、音楽療法士の資格や求人、音楽療法士になるための方法、学べる大学などをご紹介しています。
音楽療法士とは音楽療法を実践する専門家です。
音楽療法とは音楽のもつ生理的・心理的・社会的作用を通して
心身の障害の回復や機能の維持改善・生活の質の向上・行動の変容などに向けて音楽を意図的・計画的に使用することをいいます。
音楽療法を行うには楽器を演奏するのはもちろん、対象者の症状を踏まえてその気持ちを感じ取りながら演奏する能力も求められます。
音楽という身近でなじみやすい素材を用いてセラピーやリハビリを行う音楽療法は、その成果が正当に評価されるようになれば、急速に普及していくといわれています。
音楽療法士が行う仕事には次のようなものがあります。
1.高齢者の生活
心身の健康維持や身体機能の活性化、認知症の改善や進行防止、生活の質(QUARITY OF LIFE,QOR)の向上を目指します。
2.知的障害を持って生まれた子どもたち
音楽療法を通して、自己表現や感情の表現を豊かにし、発達の促進を手助けします。
3.知的障害を持つ成人
音楽療法を通して、身体的・心理的な成長を促し社会的自立の手助けをします。
【 音楽療法士の求人 】
音楽療法士は、地方自治体などの福祉関連職や民間の福祉施設、病院、診療所などで採用されることが多く
どちらかといえば、医療施設よりも老人ホームや児童施設などの福祉分野の求人が多いです。
音楽療法士の職業は、「音楽が好きだから」、「音楽関連の職に就きたい」といった志望動機ではなく、「福祉の関連職」であるとの認識を持つことが重要といえるでしょう。
「どんな音楽が、どんな方法が効果的なのか」は、患者の育ってきた環境や職業、性格、病状などによって異なるため
それを見極めて適切な療法を行うには、豊富な知識と経験が必要です。
ご参考までに、実際にハローワーク(公共職業安定所)の音楽療法士求人情報の一例を記します。
大阪府・Tメディカルサービス(介護事業所)の場合
職種 : 音楽療法士(介護職) 常雇
経験 : 不問
年齢 : 不問
賃金 : 時給800〜1,000円 交通費1日1,000円まで支給
休日 : 週休2日制
免許資格 : 不問 ただし民間認定資格があれば尚良
仕事内容 : 高齢者介護施設で音楽(主に歌)を通してレクレーションをする 食事時間中の簡単な介助含む
就業時間 : 10時から15時まで
加入保険 : 雇用・労災・健康・厚生
音楽療法士の資格は、民間の認定資格です。
日本音楽療法学会、全国音楽療法士育成協議会などの団体や
兵庫県や岐阜県など地方自治体で独自に認定しているケースもあります。
日本音楽療法学会で認定されるためには、学会に加入して独自の認定規則による書類審査と面接試験によって日本音楽療法認定音楽療法士の資格を得ることができます。
審査内容は、音楽療法の知識、講習会の履修、音楽療法もしくは音楽療法的アプローチの臨床経験、学会等での論文発表・研究発表、精神療法や作業療法などの臨床経験、教育指導経験などが審査されます。
全国音楽療法士育成協議会では、協議会に加盟している大学・短期大学の養成カリキュラムを修了して卒業すると、大学卒業・短期大学専攻科は音楽療法士1種、短大卒業は音楽療法士2種が認定されます。
- 全国音楽療法士養成協議会加盟校一覧 -
【 音楽療法士(1種)養成4年制大学 】
札幌大谷大学(北海道) 創造学園大学(群馬県) 聖徳大学(千葉県) 徳島文理大学(徳島県) 活水女子大学(長崎県)
【 音楽療法士(1種)養成短期大学・専攻科 】
常葉学園短期大学(静岡県) 仁愛女子短期大学(福井県) 中国短期大学(岡山県) 宮崎女子短期大学(宮崎県)
【 音楽療法士(2種)養成短期大学 】
青森明の星短期大学(青森県) 郡山女子大学短期大学部(福島県) 宇都宮短期大学(栃木県) 上野学園大学短期大学部(東京都)
常葉学園短期大学(静岡県) 大垣女子短期大学(岐阜県) 仁愛女子短期大学(福井県) 作陽短期大学(岡山県)
中国短期大学(岡山県) 広島文化短期大学(広島県) 山口芸術短期大学(山口県) 四国大学短期大学部(徳島県)
徳島文理大学短期大学部(徳島県) 高松短期大学(香川県) 福岡女子短期大学(福岡県) 宮崎女子短期大学(宮崎県)
音楽療法士になるためには、音楽療法を 国立音楽院 で学ぶという方法もあります。
ただ音楽療法の通学講座は、決して安くはありません。
まずは無料の資料請求をして、よく検討されることをおすすめします。
音楽療法士にとって大切なことは
患者に音楽の知識を与えるのではなく
患者を勇気づけ、音楽を通して自由に自己表現をしてもらうように
謙虚に、また友好的に接することが大切です。
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